“大学通信教育のレポートを作成するとき、教科書の他にも入門書や学術専門書、論文などのテキストを必ず参照しましょう”ということは、すでにお話ししたとおりです。(→「【14】――教科書や指定の参考書以外の文献・資料を参照する」)
でも、それらのテキストを読むと、
「内容も文章もむずかしいなぁ……」
と感じるはずです。
で、そう感じながらも、そこに書かれている文章のテイスト(調子)そのままに(丸写しはご法度ですよ!)、レポートを作成してしまう大学通信教育生が多いようです。
たしかに、「【4】――テキストの内容が理解できないときは……」でご紹介したように、テキストの内容を100%理解できなくてもレポートを作成していいのですが、少なくとも文章ぐらいは、なんとか“自分なりのテイスト”にしてほしいのです。
なぜなら――
でも、それらのテキストを読むと、
「内容も文章もむずかしいなぁ……」
と感じるはずです。
で、そう感じながらも、そこに書かれている文章のテイスト(調子)そのままに(丸写しはご法度ですよ!)、レポートを作成してしまう大学通信教育生が多いようです。
たしかに、「【4】――テキストの内容が理解できないときは……」でご紹介したように、テキストの内容を100%理解できなくてもレポートを作成していいのですが、少なくとも文章ぐらいは、なんとか“自分なりのテイスト”にしてほしいのです。
なぜなら――
文章を“自分なりのテイスト”にするという作業がそのまま、テキストの内容を理解することに直結するからです。
文章を“自分なりのテイスト”にするためのいちばん簡単な方法は、
むずかしい文章表現をやさしくする
というものです。
ふつう学者が書いた本には、お硬い文章表現がいっぱい出てきます。
そうした硬い文章表現を、日常的なやさしい文章表現に直せばいいのです。
「どうやって?」
そう思ったあなた!
例を挙げて説明しましょう。
哲学史のテキストに次のような文章があったとします――
“ソクラテスの思想を継承したプラトンはイデア論を首唱したが、このイデア論というのは物事の本質を「イデア」として把握する思想であり、イデアは現実世界において人々が「真・善・美」を志向するための根拠となるものであるが、彼のこうした思想はさらに弟子のアリストテレスに継承され、また新たな展開を呈することとなった。”
なんともお硬い文章ですね(汗)
これをやさしい表現にしてみましょう。
“ソクラテスの思想を受け継いだプラトンは西洋哲学の歴史の上ではじめてイデア論を唱えたが、このイデア論というのはものごとの本質を「イデア」としてとらえる思想であり、イデアは現実の世界に生きる人びとが「ほんとうのこと・よいこと・美しいこと」をめざすためのよりどころとなるものであるが、彼のこうした思想はさらに弟子のアリストテレスに引き継がれ、また新たに展開していった。”
どうですか?
少しはやさしくなりましたか?
ここで行なったことは、
(1)「○○する」という漢字2文字からなる動詞を日常的な言葉(動詞)に置き換えた
(2)むずかしい名詞を日常的なやさしい名詞に置き換えた
(3)漢字をひらがなにした
の3つです。
この結果、漢字の量が減り、黒々した字面(じづら)が少し白っぽくなり、気分的にやや読みやすくなったのではないかと思います。
この文章をさらに、「【27】――1つの文章を短くする」でご紹介したように、いくつかの文章に分けてみます。
“ソクラテスの思想を受け継いだプラトンは、西洋哲学の歴史の上ではじめてイデア論を唱えた。イデア論というのは、ものごとの本質を「イデア」としてとらえる思想である。また、イデアは、現実の世界に生きる人びとが「ほんとうのこと・よいこと・美しいこと」をめざすためのよりどころとなるものである。そして、彼のこうした思想は、さらに弟子のアリストテレスに引き継がれ、また新たに展開していった。”
……てな感じでしょうか?
最初の文章にくらべると、だいぶ文章がやわらかく、また読みやすくなったと思います。
ここで重要なのは、
むずかしい表現をやさしくしたり、長い文章を短く区切ったりしてできる文章は、決してひととおりではない!
ということです。
極端に言えば、人の数だけ、できる文章の数はあるはずなのです。
だからこそ、“自分なりのテイスト”が出せるのです。
独自性のあるレポートとなるのです。
むずかしい文章をやさしくする作業は、慣れないうちはむずかしく感じるかもしれませんが、めげずに積極的にトライしてみてください♪
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文章を“自分なりのテイスト”にするためのいちばん簡単な方法は、
むずかしい文章表現をやさしくする
というものです。
ふつう学者が書いた本には、お硬い文章表現がいっぱい出てきます。
そうした硬い文章表現を、日常的なやさしい文章表現に直せばいいのです。
「どうやって?」
そう思ったあなた!
例を挙げて説明しましょう。
哲学史のテキストに次のような文章があったとします――
“ソクラテスの思想を継承したプラトンはイデア論を首唱したが、このイデア論というのは物事の本質を「イデア」として把握する思想であり、イデアは現実世界において人々が「真・善・美」を志向するための根拠となるものであるが、彼のこうした思想はさらに弟子のアリストテレスに継承され、また新たな展開を呈することとなった。”
なんともお硬い文章ですね(汗)
これをやさしい表現にしてみましょう。
“ソクラテスの思想を受け継いだプラトンは西洋哲学の歴史の上ではじめてイデア論を唱えたが、このイデア論というのはものごとの本質を「イデア」としてとらえる思想であり、イデアは現実の世界に生きる人びとが「ほんとうのこと・よいこと・美しいこと」をめざすためのよりどころとなるものであるが、彼のこうした思想はさらに弟子のアリストテレスに引き継がれ、また新たに展開していった。”
どうですか?
少しはやさしくなりましたか?
ここで行なったことは、
(1)「○○する」という漢字2文字からなる動詞を日常的な言葉(動詞)に置き換えた
(2)むずかしい名詞を日常的なやさしい名詞に置き換えた
(3)漢字をひらがなにした
の3つです。
この結果、漢字の量が減り、黒々した字面(じづら)が少し白っぽくなり、気分的にやや読みやすくなったのではないかと思います。
この文章をさらに、「【27】――1つの文章を短くする」でご紹介したように、いくつかの文章に分けてみます。
“ソクラテスの思想を受け継いだプラトンは、西洋哲学の歴史の上ではじめてイデア論を唱えた。イデア論というのは、ものごとの本質を「イデア」としてとらえる思想である。また、イデアは、現実の世界に生きる人びとが「ほんとうのこと・よいこと・美しいこと」をめざすためのよりどころとなるものである。そして、彼のこうした思想は、さらに弟子のアリストテレスに引き継がれ、また新たに展開していった。”
……てな感じでしょうか?
最初の文章にくらべると、だいぶ文章がやわらかく、また読みやすくなったと思います。
ここで重要なのは、
むずかしい表現をやさしくしたり、長い文章を短く区切ったりしてできる文章は、決してひととおりではない!
ということです。
極端に言えば、人の数だけ、できる文章の数はあるはずなのです。
だからこそ、“自分なりのテイスト”が出せるのです。
独自性のあるレポートとなるのです。
むずかしい文章をやさしくする作業は、慣れないうちはむずかしく感じるかもしれませんが、めげずに積極的にトライしてみてください♪
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